ワイキキビーチで白い花びらが半分だけついた小さな可愛いお花を見つけました。
お花の名はナウパカnaupakaです。海の近くで咲くナウパカ・カハカイ(ビーチナウパカ) naupaka kahakaiと言います。
山に咲くのがナウパカ・クアヒヴィ(マウンテンナウパカ) naupaka kuahiwiです。こちらはハワイの固有種で海のナウパカの一部が山の方に移り、進化して品種が変わったものです。
ハワイの伝説にはナウパカについてのお話がいくつかあります。その中から二つご紹介します。
昔、カウアイ島にハーラウ（フラダンスの学校）ありました。卒業の儀式（ウニキ）の前に男女が掟（カプ）を破ってしまい、フラダンスの師匠（クム）に怒りを買い追いかけられます。リマフリ川やマニニホロ洞窟を越え、山と海と分かれて逃げますが、最後には捕まってしまいそれぞれ命を絶つことになります。男女が亡くなった場所には良く似た半円形の白い花が咲くと言うとお話です。
もう一つのお話です。火山の女神のペレがある人間の男性に一目惚れをします。この男性には愛する恋人いました。その事を知ったペレは怒り狂い、二人の仲を引き裂こうとします。火山を爆発させ、溶岩を投げつけて追いかけます。ペレから逃げるために男性は海へ、恋人の女性は山に逃げて二人は二度と会えなくなってしまいます。引き裂かれた二人はやがて半分だけ花びらをつける白い花となりました。
哀しい、せつないお話が多いのですが、海と山の二つの花を探して合わせると恋人達はきっと結ばれると言われています。また長い間離れ離れになってたいた恋人達が再会をして涙を流すので、二つのお花を合わせると雨が降るとも言われています。
海のナウパカはワイキキビーチを歩いていているとすぐに見つけることができます。花と一緒に白い実をつけていることもあります。海の塩害にも強く、フェンスのように植えられています。こちらはシェラトンワイキキのヘルモアプールの側で撮った写真です。
山のナウパカはずっと探してましたがなかなか見かけることができず、見つけた時はとても嬉しくなりました。
太陽の光をいっぱい浴びて力強く咲いている可憐なナウパカのお花。ハワイにお越しの際に探してみてはいかがでしょうか。
MOMO🌈
(2021年3月、5月、7月撮影)
