ハワイの工芸品、ラウハラLauhalaのご紹介です。
ハワイ語でハラHalaは木、ラウLauは葉です。ラウハラはハラの葉っぱを編んで作る工芸品です。
ハラの木は、タコノキ科の植物でタコの足のような根(気根)が特徴です。雄と雌の木があります。雄の木に咲く花 ヒナノhīnano は強い香りを放ち香水の代わりにしていました。雌の木にはパイナップルに似た実がなります。この実はバラバラにして端にあるブラシのようなトゲは刷毛として使い、またオレンジ色に熟した実でレイを作ります。このレイは退職のお祝いなど特別な時に贈ります。
このハラの葉は強くて耐久性があります。ポリネシアの他の島では緑の葉を使ってラウハラ編みをするところもありますが、ハワイのラウハラは茶色く枯れた葉を使います。葉にはトゲがあるので取り除きます。葉を洗い滑して乾かし竹などで葉を柔らかくしてローラーなどで葉を平らにします。筋に沿って裂き、編み込んで行きます。
ところで、その昔ハワイでは布地がありませんでした。王族もラウハラで編んだマットを使ってその上に寝ていました。ラウハラはバスケットや帽子、枕、扇、サンダルなどで見かけます。また茅葺き屋根、カヌーの帆なども作られていました。
2021年3月より、ロイヤルハワイアンセンターのラウハラ編みクラスが再開されたので参加してみました。
場所はロイヤルハワイアンセンターC館 3階フードホール前です。予約はインターネットのみとなっています。受付をした後、既に下準備をして頂いたラウの束を受け取ります。↓
縫ったり糊なども一切使わず、ラウを編み込んで作ります。
クム(師匠)に教えて頂きながら、湿らせては織り込む感じで作ります。
初めて参加してみましたが、出来上がった時は皆、笑顔になりました。作品には味があり思い出の品になります。ハワイで伝統工芸品に出会う貴重な体験、次回のハワイ旅行のプランの一つにいかがでしょうか。
ジャルパックハワイのYouTubeでもブレスレットの作り方をご紹介しています。
MOMO🌈
(撮影は2021年4月です。)