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ハワイ特集
ヘルモア物語とロイヤルハワイアンホテル
作成日:2022.06.29 / /最終更新日:2022.05.22

<この記事は2021年1月時点の情報です>
ロイヤル・ハワイアン・ホテル(ラグジュアリー・コレクション・リゾート)は、ワイキキの中心部に位置し、
「太平洋のピンクパレス」と呼ばれています。
ワイキキで3番目に古いホテルです。
現在の、ロイヤル・ハワイアン・ホテル、ロイヤル・ハワイアン・センター、
シェラトン・ワイキキ、ハレプナ・ワイキキ、ハレクラニ・ホテルの周辺一帯は、
かつて「ヘルモア」Helumoaと呼ばれていました。
「ヘルモア」に広がるタロ芋畑。酋長と家族の絵。
古代オアフ島の酋長マイリクカヒ(Ma’ilikūkahi)の時代に始まり、
後のオアフ島酋長となった、カクヒヘヴァ(Kakuhihewa)は、
水の豊富なこの美しい土地を愛していました。
ある日、神の使いである雄鶏カアウヘレモア(Ka’auhelemoa)が、
パロロの丘からカクヒヘヴァのもとに飛んできました。
雄鶏は激しく地面を掻き、彼の目の前から飛び去っていきました。
これが、ハワイ語で「雄鶏が掻いた足跡」を意味する「ヘルモア」の名前の由来となっています。
ロイヤル・ハワイアン・センターには、
酋長 “カクヒヘバ “と雄鶏 “カウエレモア “の出会いが描かれた絵があります。
カクヒヘヴァは、この土地に10,000本ものニウ Niu(ヤシの木)を植えました。
1795年、オアフ島を征服したカメハメハ大王は、このヘルモアの地に家を建てました。
「クイヘラ二」と名付けられたその家は、王族に代々受け継がれ、
以降ヘルモアは、ハワイ王朝ゆかりの地となります。
ロイヤル・ハワイアン・ホテルが設立されたのは、1927年のことです。
当時の写真からは、たくさんのニウが残っていた様子を垣間見ることができます。
1930年頃のロイヤルハワイアンホテルとワイキキの様子
ロイヤル・ハワイアン・ホテルの現在の中庭であるココナッツ・グローブ Coconut Grove には、
当時を偲ばせる木々が並んでいます。
小鳥のさえずりが聞こえ、心地よい風が吹いています。
中庭にお花が咲いています。
こちらは、レッドジンジャーです。
ヘリコニアです。
左はハマユウ、右はピンクジンジャーです。
散策していると、優美で荘厳な空気が漂っているのを感じ取ることが出来ます。
ハワイ王朝の人々が愛したこの場所には、美しい花々と静かな時間が流れています。